アイドリングストップキャンセラーを作ります。
車は80系後期ヴォクシーです。
自作に至る理由
- アイスト鬱陶しい
- エンジン掛ける度にアイストを手動でオフにするのが面倒くさい
- 既製品買うよりは作った方が楽しそう
です。
では作りましょう。
※危ないので真似厳禁、やるなら自己責任
写真などの素材が少ないので内容が結構支離滅裂かもしれません。
配線を調べる
ヴォクシーのアイドリングストップオンオフスイッチです。
プッシュ式のエンジンスターターの横に配置されているので流れで押すことも出来ますが、毎度毎度押すのも面倒。
このスイッチには4本の配線が繋がっています。
上から、
赤線がエンジンを掛けると+12V、切ると何もなし。
緑線がライトオンで+12V、ライトオフで何もなし。
白線と白黒線はアース(白黒線がただのアースかどうかは怪しいが恐らくそう)
ではアースが2本あるのでどちらがどちらに繋がるのかスイッチを調べることで確認します。
結果としては外側2本(赤線と白黒線)がスイッチを押している間のみ導通。
内側2本(緑線と白線)がスイッチを押す押さないに関わらず導通(抵抗値あり)。
このことから外側2本(赤線と白黒線)がアイドリングストップオンオフに関わる配線。
内側2本(緑線と白線)がイルミネーション用LEDの配線であることが分かります。
ということで外側2本(赤線と白黒線)に何かしらの小細工をしてアイドリングストップを自動でオフにしてくれる装置を作りましょう。
アイドリングストップキャンセラーを作る
早速ですが回路図です。
PICマイコンにワンショットプログラムを書き込み、エンジン始動後10秒経つとリレーを0.5秒間だけ駆動しスイッチングします。
それだけなのでとてもシンプルです。
※別のマイコンのテンプレートを利用したのでピン名が違います |
材料集め
今回スイッチの配線に割り込ませるわけですが、純正の配線を切ったりせずカプラーオンで使用できるようにします。
そのために使用されているスイッチに適合するカプラーと、オプションカプラー(電源取り用)に適合するカプラーをそれぞれ用意する必要があります。
で、両方勘で注文してみましたがどちらも奇跡的に使えました。
まずスイッチ側のカプラーで、オスメス両方用意します。
オプションカプラーはメスのみです。
また、上記のカプラーは端子が別売ですのでそれぞれのカプラーに合った端子も買っておかなければ使えません。
ちなみに一部Amazonにも出品されているのでそちらで購入することも出来ます。
見比べてもほとんど同じに見えます。
あとは回路に使用する小物たち
基本的に秋月電子で手に入ります。
リレーはヤフオクで調達しましたが秋月電子で同じようなリレーが手に入ります。
M78AR05-0.5 - DCDCコンバータ(出力+5V)
PIC12F1840-I/P - PICマイコン
G2R-2 5VDC - リレー(5V駆動)
RPEF11H104Z2P1A01B - 0.1μF 50Vセラミックコンデンサ
SB340LS - 40V 3A ショットキーバリアダイオード
カーボン抵抗 - 3.3kΩ 10kΩ
必要なサイズのユニバーサル基板
キャンセラー製作
内容としては先ほど載せた回路図の通りに作るだけですので要点だけ。
ヒューズ
自作の回路を使うので安全のためヒューズのアンペア数も0.5Aのものに交換します。
蓋を開けてケースから取り出し抜き差しするだけで交換可能です。
カプラーの端子
カプラーの端子は非常に小さいので一般的なギボシ端子を圧着するような電工ペンチでは圧着不可能です。
そのため専用の精密圧着ペンチを利用します。
エンジニア 精密圧着ペンチ オープンバレル端子用 PA-09を今回のために購入して使ってみましたが、簡単かつ綺麗に圧着ができますのでおススメです。
カプラーの出っ張っている部分について(オスメス両方)
この出っ張りは端子を挿し込んだ後に押し込むことで端子の抜けを防ぎます。
なおかつ端子が所定の位置までしっかりと挿し込めていないと押し込めないようになっているので、この部分が綺麗に押し込めない場合は端子の挿し込み不良を疑いましょう。
オプションカプラー
オプションカプラーから電源を取ります。
カプラーのツメを上にした時、左上から数えて4ピンがアース、8ピンがイグニッションです。
準備出来ました
キャンセラーが完成したのでヴォクシーに取り付けます。電源を取るためのオプションカプラーは運転席足元右上にあります。
オプション品を装着していたりするとすでに別のカプラーが占有している場合があるので注意。
オプションカプラーに接続したら、スイッチ付近にまで配線を持ってきます。
すぐそこにはアクセルペダルやブレーキペダルがあるので余った配線が垂れさがると非常に危険です。
タイラップなどを使いしっかりと固定します。
キャンセラーの主電源は左下に取り付けました。
基本的に触ることが無いのでここでいいでしょう。
あとは残りのカプラーをカチカチ差し込むだけで完成です。
画像はまだ途中ですが、中でキャンセラー等が動き回ってしまわないようにタイラップでしっかりと固定しておきます。
かなりごちゃごちゃしてますね…
動作確認
ちゃんと動きました。
とりあえずこれで毎回アイドリングストップを手動でオフにする手間から解放されました。
めでたしめでたし。
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