BOSE Companion20の音量が安定しないのでコントロールポッドを分解修理してみた Control Pod Disassembly

2011年夏頃の発売から8年を過ぎても未だに店頭などで見かけるBOSE Companion20

まだまだ現役機種ですが、僕のCompanion20はへこたれていました…「コントロールポッド」が…

音量を調節しようとコントロールポッドを回すと音が鳴らなくなったり急に鳴り出したりと全く安定しません。
それどころか”少し”でも回転部分に触れただけで音量が急変したりします。

正確な購入日は記録していないので分かりませんが、購入から最低でも6年ほど経っています。
とはいえ実はこの症状は購入から2~3年目くらいには出始めていました。

電源を切り回転部分をクルクル回しまくってやるとこの症状は一旦は治るのですがすぐに再発。


流石に我慢できなくなってきたのでコントロールポッドを分解してみます。




コントロールポッドを分解

※家電製品の分解は危険です。
真似される際は自己責任でお願いします。

今回分解するコントロールポッドです。

音量のコントロール部分がベタベタになるのもこのコントロールポッドの特徴😢

コントロール部分はベトベトしていてさらに音量が安定しない。

裏側の滑り止めのゴムを剥がすと2箇所のネジが見えてきます。

裏側の滑り止めのゴムを剥がすと2箇所ネジが見えてきます。

このネジはトルクスの「T-5」ですのでこの規格のドライバーを持っていないと分解できません。



2本のトルクスネジを外すと表側のタッチセンサー(電源オンオフ)部分が外れます。

なお、この時に回転部分がどのような位置関係にあるかを覚えておくか、メモしておかないと組み立てても正常に動作しませんので注意。

更に分解するにはコントロール部分を取り外さないといけませんのでニッパーで切断してしまいます。

詳しく言うと、この回転部分は要はオーディオの音量調節に一般的に使われている可変抵抗に直結されていますが、このコントロールポッドでは搭載されている可変抵抗の可動域の半分ほどしか実際には使われていません。(恐らく)

時計回りに回しきった状態で組み立てるのと、反時計回りに回しきった状態で組み立てるのとではどちらかは正常に動作しないと思われるのでしっかりと確認しておきます。

2か月前に作業したのでどちらが正解だったかは覚えていません。
まぁ間違えても組み立てなおせば問題ないはずです。


続いてさらに分解しますが、まずは回転部分を取り外さないと次のネジにアクセスできません。



可変抵抗とのつなぎ目が爪のようなものでロックされており、さらに白い接着剤で完全に固定されています。

ということで先ほどの画像の赤く線を入れた4箇所をニッパーで切断しました。

後で瞬間接着剤でくっ付けますので切れ味のいいニッパーで切ると切断面が綺麗で接着しやすいと思います。


切断して取り外したら次はその下のリング状のパーツを取り外します。
このパーツは特に固定されていないので手で簡単に取れました。

リング状のパーツを取り外すと更に奥のネジにアクセスできるようになります。

リング状のパーツを取り外したら残りのネジを外します。(+ネジ)
そうすると基盤を取り外すことが可能になります。

これは基盤の裏側です。
青いパーツが可変抵抗なので接点復活剤を吹きかけます。

基板の裏側には可変抵抗の本体がありますので接点復活剤を吹きます。

同じく表側の回転部分と可変抵抗の隙間部分にも接点復活剤を吹きかけておきました。

コントロール部分と可変抵抗の間にも接点復活剤を一拭き

基板上に残った余分な接点復活剤はショートを防ぐために綿棒などで丁寧にふき取っておきます。



何度かクルクルと回転させ後は元通りに組み立てるだけ。
といってもニッパーでカットした部分があるのでその部分を瞬間接着剤で接着。

模型を触るので持っているタミヤの瞬間接着剤を使いました。
ゼリータイプは流れてしまわないので個人的には扱いやすいです。



スムースに回せることを確認して組み立てます。

ニッパーで切断した部分を瞬間接着剤で接着、スムースに回ることを確認して組み立てを進めます。

完成です!!
後は動作確認です…

組み立てが無事に完了しました。

無事修理できているようです!

コントロール部分を回すと音量がスムースに変化しますし、少し触っただけで音量がガクンと落ちるという症状も出なくなりました。

なお、先ほども書きましたがこの作業から2か月経った今でもスムースな音量調節を維持しています。

どれくらい維持してくれるでしょう…

おまけ

ちなみにコントロール部分がベタベタになるのはお馴染みなようですが、消毒用エタノールなどを使って拭いてやると簡単に取れるそうなので試してみました。

左が拭き取る前、右が拭き取った後です。

消毒用エタノールをつかってコントロール部分のベタベタを拭き取りました。質感はプラスチック感が出てしまい安っぽくなりますが、ベタベタしなくなったので良い感じです。

プラスチック感が出て安っぽくはなりますが、ベタベタの不快感が無くなるので良い感じです。

3 件のコメント :

  1. これ、その後動作はどうですか?

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  2. このブログ記事に感謝します
    同じ症状に悩んでましたが、無事に治す事が出来ました。
    ありがとうございます。

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  3. 10年程前に購入したCompanion20。2から3年後から接点不良と思われる症状がでてきました。騙し騙ししてたまに使っていましたが、3年前には電源コードが破断して交換しました。しかし、1年前から音が出なくなりました。この記事および2つの関連記事をを検索で見つけて、ダメもとでチャレンジしました。トルクドライバーや接点復活剤を購入(1000円以下)して、リングを切断しないで接点復活剤をスプレーして、綿棒で余分な液をふき取りました。ショートは心配でしたが、通電したら復活しました。2日間経過していますが、快適に聞いています。自己責任でチャレンジしてよかったです。ありがとうございました。

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