ユニットから組み立てて自作スピーカーを作ってみた【Stereo誌付録スピーカーユニット組み立てキットとかんすぴ】

Stereo誌2010年7月号「FOSTEX製6.5cmフルレンジユニット組み立てキット付属」を手に入れましたので「ユニットの組み立て」と「かんすぴに組み込み」をしてみました。

組み立てキットを入手したのは完全に勢い…

ご存知の方も多いと思いますが「大人の科学」という様々な付録の付いた雑誌がありまして、その昔私が小学生の頃に今回の付録とそっくりなFostex製のスピーカーユニットを組み立てる付録付きの回がありました。

当時頑張って組み立ててみたは良いものの、接着剤の乾燥を待てずに急いで組み立ててしまった為に、音を鳴らすとビビり音が鳴ってしまうような仕上がりになりました。

そんな苦い思い出があったのと、少々オーディオを趣味にしていたのでリベンジを兼ねて組み立ててみようと思い立ちました。



スピーカーユニットを組み立てる

早速スピーカーユニットを組み立てていきます。

キットの内容物はこんな感じ。

このパーツが並んでいるのを見るだけでもなんだか楽しい

スピーカーユニット2つ分のパーツが梱包されています。

ということで説明書通りに組み立てていきます。

まずはマグネットに貼ってあるフィルムを剥がし、付属の接着剤を塗ります。

この接着剤が滅茶苦茶匂う…酸っぱい匂いがします。換気必須です。

マグネットの上部に円を描くように接着剤を塗りました。

マグネットにフレームを載せ、ネジで固定します。

フレームを取り付けてネジを締め固定します。

次にボイスコイルを準備します。

付属のフィルムをボイスコイルの内側に丸めて入れておきます。

このフィルムが超重要です。

ボイスコイルの内側にフィルムを丸めて通しておきます。

フレームに接着剤を塗りボイスコイルを装着。

説明書通りに爪楊枝でしっかりと接着面を押さえておきました。

フレームに接着剤を塗ってボイスコイルを取り付けていきます。

次はフレームの外側に接着剤を塗り、コーンを装着。

大分スピーカーらしくなってきました。

こちらも接着面を爪楊枝で押さえておきます。

フレームに接着剤を塗り、コーンを取り付けていきます。

次にコーンの中心部とボイスコイルの部分に接着剤を流し込んでいきますが、内側に入れてあるフィルムに接着剤が付いてしまうと後で抜けなくなってしまうので、フィルムに付かないようにしなければなりません。

ここは非常に神経を使いました…

コーン紙内側とボイスコイルの当たる部分に接着剤を塗ります。

この状態で最低1時間放置して接着剤を乾燥させます。

この乾燥が不十分だとボイスコイルの位置が定まらず、マグネットと干渉してビリビリとノイズが出たり最悪の場合摩擦で発火するのでしっかりと乾燥時間をとりましょう。

昔の私はここで急いでしまい失敗してしまいました。

一旦1時間以上の乾燥時間を設けます。

1時間半ほど乾燥時間を取り、フィルムを抜いて先ほどの工程と同じ部分に接着剤を塗りセンターキャップを載せて説明書の工程は終了です。

先ほどの工程と同じ部分に接着剤を塗りセンターキャップを取り付けました。

このままだとセンターキャップの接着は内側だけですので外からも接着剤を塗りました。

市販のスピーカーユニットもそうなっている気がするので…

センターキャップの上からも接着剤を塗りました。

ただ、集中力が切れたのか物凄く塗り方が下手で見た目は良くないですね…

配線を処理してはんだ付けしておきました。

はんだは説明書にありませんでしたが勝手にやりました。

ボイスコイルから伸びているケーブルを端子にくくり、はんだで固定しました。






かんすぴに取り付ける

組み立てたユニットはFostexのP650(現行はP650K)そのものですので”かんすぴ”に難なく取り付けられるだろうということでP650-Eを用意しました。

P650-Eの内容物はエンクロージャーとネジ、説明書です。

まずはスピーカーユニットを仮置きしてネジ穴の位置をシャーペンなどで印をつけておきます。

一度スピーカーユニットをエンクロージャーに仮置きしてネジ穴をシャーペンなどで印をつけておきます。

そのまま取り付けてしまっても良いですが、やはり下穴を開けておいた方がネジを締めやすいので付属のネジより一回り細いドリルで下穴を開けておきます。

付属の木ネジよりも一回り細いドリルで下穴を開けました。

下穴を開けたらユニットを取り付けていきます。

エンクロージャー内部のファストン端子をユニットに差し込みます。

後は木ネジを締めてユニットを固定します。
この時にドライバーがネジから外れてスピーカーユニットを傷つけないように細心の注意を払いましょう。

ユニットを傷つけてしまったら全てがパーです。

ファストン端子を挿し込み、スピーカーユニットをエンクロージャーに完全に固定してしまいます。

ということで無事完成!

一通りの作業が終わり、かんすぴと手作りスピーカーユニットを使ったスピーカーが完成しました。



スピーカーケーブルの準備(バナナプラグ)

今回使用したエンクロージャーP650-Eのスピーカーケーブル接続端子はケーブルの被覆を剥いで差し込むだけの仕様ですが、使用しているアンプはバナナプラグ対応ですのでケーブルの片方のみにバナナプラグ端子を取り付けます。

用意したスピーカーケーブルとバナナプラグです。

用意したケーブルとバナナプラグは錫メッキスピーカーケーブル (16AWG-05M)YFF バナナプラグです。

シルバー基調のバナナプラグです。

まずはバナナプラグを分解。

金メッキのパーツにマイナスドライバーのネジが刺さっているのが分かると思います。

このパーツでケーブルを固定するのでこちらも一旦外してしまいます。

バナナプラグを分解しておきます。

次にスピーカーケーブルの被覆を1.5cmほど剥ぎ、銅線を被覆側にひっくり返すようにします。

ケーブルの被覆を1.5cmほど剥いで裸線を被覆に覆いかぶさるようにひっくり返しておきます。

そうしたらバナナプラグに差し込み、先ほど外したネジでしっかりと締めつけます。

バナナプラグの固定ネジをしっかりと締めて固定します。

後はバナナプラグを元通りにして完成。

シルバーのカバーを元に戻して完成です。

エンクロージャー側は被覆を剥いで差し込んでおきました。

エンクロージャーの端子はバネ式ですのでバナナプラグは使いません。



実際に鳴らしてみて

まず、無事にちゃんと組み立てられているようで、ビビり音もせずしっかりと音が鳴っています。リベンジ達成!!!

結構それだけで満足しています笑

実際に完成したスピーカーを鳴らしてみました。

このP650というユニットは定格入力5W、能率85dB/wと音量は期待できませんが小さい割には中身のある音を鳴らしてくれます。

なんというか、自分で組み立てたスピーカーユニットからこんなしっかりとした音が出るのかと感動しました。これだけは組み立てた本人にしか分かりえませんが…


そんなこんなで1つのスピーカーを完成させた訳ですが、早速もう一台今度はFostexの市販のスピーカーユニットで組むことになったんですねぇ…

その内容についてはまた今度ということで…

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